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統計学は最強の学問

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中学高校時代、どちらかと言えば数学は得意な科目だったが、確率・統計の部分だけは馴染めなかった。医学部受験は理系だが、同じように感じている医者仲間も多いと聞く。言い訳ではないが、中学高校の授業でも確率・統計のページを飛ばしたり省略したりしていた記憶がある。今考えれば数学の先生も苦手だったのではないかと思う。

しかし、どんな分野での議論においても、そして特に我々臨床医として生き抜いて行くには、多くの情報、ビッグデータを集めて分析し、最速で最善の答えを出していくことが絶対的に必要である。その最大なる武器となるものが統計学的思考能力である。

 たとえば自分がやってしまった失敗(手術ミス)が偶然やってしまった誤差の範囲の失敗なのか、自分のいい加減さから生じた必然的失敗なのか、すばやく自己分析するにはカイ二乗検定的思考が大切である。

 開業してから様々な業者が、クリニックの繁栄のために「これはどうですか」「あれはどうですか」と勧誘してくる。お人好しの自分はつい口車に乗ってしまいそうになるが、本当にクリニックのことを思ってくれているのか、いい加減な言説を連呼している悪徳商法なのかは回帰分析で相手の言っていることを読めれば騙されずに済む。

 統計学が最強の学問であるというのは最近になって初めて実感している。この本を全部理解するのは無理そうで、もう一度中学生、高校生に戻って勉強し直したいと思ってしまう。

ちなみに著者の西内啓は東大医学部卒ですが、臨床の経験は全くなく、医療機関他様々な企業のコンサルティングをやっているそうです。


by tarumi-k-cl | 2016-04-06 23:24