a0355790_23502176.png
世の中では便潜血で大腸がん検査を行っている。

便潜血が陰性(-)であれば本当に大腸がんは否定されるのだろうか?

わかりやすい事例をお話ししますが・・・私の父は毎年健診で、去年まで便潜血が陰性(-)でした。

しかし、今年は2日間のうち、2日目だけが陽性(+)の反応が出ました。

常々父は「大腸の検査は死んでも嫌だ!」と、毎年拒否してきました・・・。

今年はあることをエサに当院で大腸内視鏡検査を受けることになりました。

父は「去年まで何ともないし、1日しか便潜血が陽性じゃないから、大丈夫だよな!」と連呼したのですが、私は「陽性に出た時点で何かあってもおかしくない。だから、早く検査すればよかったのに・・。」と返しました。

おそらく、大腸検査をして問題なければこの先大腸検査は受けることはないと思いましたので、次のことを院長に懇願しました。

「大腸に問題がなくても大丈夫とは言わないでください。毎年の経過観察が必要・・・という趣旨でお願いします。」院長は

「僕、上手く話せるかな・・・。」と言っておりましたが、検査開始後、しばらくして「師長―!」と迫真の演技で呼ばれました。

駆けつけるとまぁ~ビックリ!大腸の一番奥にある盲腸付近から始まり大腸全体に多発性ポリープが見つかりました。

ポリープの大きさから数年前からポリープがあったのは間違いないです。大きさも大小様々・形も平べったいものや茎のあるヒョロっとしたものなど、

かなり厄介なものばかりでした。去年までは便潜血が陰性(-)だったのですが・・・

ポリープの切除は技術的にも院長にお願いしたかったのですが、父のポリープは入院施設が必要でしたので他院に入院することになりました。

もう、半年遅ければ・・・私の父は健康で72歳の誕生日を迎える事は出来なかったようです。

父は大腸内視鏡検査について「痛い!苦しい!恥ずかしい!」など、思っていたようですが・・・

今回院長の検査については、麻酔してやったと思い込んでいるようでした。「痛くも苦しくもないし、恥ずかしいのはポリープ発見で

どうでも良くなった!」と話しておりました。なんだかんだでしたが、今回無事に退院しました。

最後に、ファイターズが優勝したおかげで、①クライマックスシリーズの観戦をエサに大腸内視鏡検査をして②優勝パレードをエサにポリープ切除術と、

二度にわたり父も田舎からいそいそと札幌へ来ることができました。ファイターズが優勝していなければ、おそらくゴロついて今年は検査をしなかったでしょう。                師長                     

~豆知識~

大腸で老廃物が便として形になっていきますが、大腸の奥(盲腸周辺)はまだ便が形になっていないので、ポリープがあっても

出血しにくいです。ポリープの状態にもよりますが、便が徐々に形になってくるとポリープがこすれて出血しやすくなります。

ポリープのできる場所によっては大分大きくなるか、粘膜の組織が脆くなってからでなければ出血しない可能性があります。

出血のタイミングすべてポリープの初期段階とは限りません。

大腸内視鏡検査は直接腸の中を覗くので大腸がん検査はお勧めです。

初期の大腸がんであれば、その場で取ることもできます。しかし、遅い段階になると開腹手術という場合もあります。


[PR]
by tarumi-k-cl | 2016-12-16 23:50 | Comments(0)